素敵なひととき

コンタクトレンズの競争の激化

緑内障は、「青そこひ」とも呼ばれる、中高年の人が最も気をつけなくてはならない目の病気の一つです。
この病気がおそろしいのは、急性発作の場合、症状が現れて一日で失明することもあることです。 緑内障の特徴的な症状は、明かりなど光の周りに虹が見える虹視ですが、唯一の初期症状が眼精疲労であることも注目される点です。
そのほか、視力障害、眼痛、頭痛、吐き気、嘔吐などを伴うことがあります。 眼精疲労は、目に特別な異常がなくても起こります。
精神的・心理的負担が疲れ目の原因になることもありますが、全身的な病気はもとより、過労やインフルエンザ(風邪)など、体力が低下したときにもしばしば起こります。 とくに、眼精疲労を伴いやすい病気としては、高血圧症、動脈硬化症、糖尿病、心臓病、脳・血管障害、肝臓病などの生活習慣病があげられます。
中高年者の場合、症状が慢性化したり、急激に起こるときは、注意または危険信号として受け取り、放置しないで早めに専門医の診断を受けることが重要です。 「糖尿病」とは、簡単にいえば、エネルギー源となる血液中の糖分(ぶどう糖)の代謝異常が原因で起こる病気です。
糖尿病がおそろしいのは、放置するとさまざまな合併症を引き起こし、ときに生命さえ危うくなることです。 また、目に関しても、網膜剥離など失明につながる要因になるからです。

糖尿病で起こる目の異常は、多くは5年以上経過して現れてきます。 初期症状は、眼精疲労などではじまり、病状が進むと目にさまざまな異常が起こります。
糖尿病と診断されたら、病気そのものを治療すると同時に、目の自覚症状にも十分注意し、担当医ともよく相談して早めに対策を講じるようにしましよう。 動脈硬化を促進するストレスは血圧を上昇させ、疲れ目や眼精疲労を放置すると、さまざまな目の病気の原因になるだけでなく、視力低下や目の不快症状がストレスを招き、からだにどんどん蓄積されることになります。
また、目の症状に、頭痛、肩こり、腰痛、倦怠感などの全身症状を伴えば、ストレスはさらに増幅されます。 ストレスの蓄積が慢性化すると、一日中イライラしたり、ちょっとしたことに腹を立てたり、怒りっぽくなります。
そのため、血圧が上昇し、動脈硬化を促進します。 さらに症状がエスカレートすれば、やがて生活習慣病などを引き起こすことになります。
持病のある人は、疲れ目に起因するストレスが病状を悪化させることもあるので注意が必要です。 疲れ目を放っておくと、目の病気の原因になったり、ストレスもたまる。
目はからだの覗き窓といわれますが、からだの状態は目に現れ、その人の健康状態を知るバロメーターになります。 眼科医が目を調べるのは当然ですが、どんな病気でも医師が診察する際、必ず目を調べるのはそのためです。
経験豊かなベテラン医師ともなれば、目を調べることで、からだの状態をかなり高い精度で診断することができます。 腐った魚は目でわかるといわれますが、人の目もまた、からだの状態を雄弁に語る器官で眼精疲労がストレスを蓄積させ、ストレスが目を疲れさせる。

この悪循環を断ち切るには、疲れ目や眼精疲労の原因を突き止め改善することが大切。 疲れ目や眼精疲労がストレスの要因になる一方で、ストレスそのものも目を疲れさせる原因になります。
つまり、双方はいわば相関関係にあり、関係を断ち切る改善策を考えないと悪循環を繰り返し、症状を慢性化させたり、悪化させることになります。 眼精疲労やストレスで命を落とすことは考えられませんが、日ごろから血圧の高い人や、心臓、腎臓、肝臓などに持病のある人にとっては、悪循環によって起こるストレスが、生命にかかわる心筋梗塞や脳卒中などの引き金になることは十分に考えられます。
おそろしい生活習慣病を予防するためにも、眼精疲労とストレスが悪循環を繰り返さないよう、予防と治療には万全を期すよう心がけたいものです。 疲れ目に頭痛や肩こりなどが伴っても、休息や軽い運動などにより、すぐに症状が改善されるときは、それほど心配はいりません。
しかし、症状が重く、手当てしても改善しないときや、不眠、食欲不振、関節痛など、全身的な諸症状が伴う場合は注意が必要です。 目の病気以外が原因で起こっていることも十分考えられるからです。
とくに中高年者は、目の病気以外の疾患が症状の原因になっていることが多いので、早めに医師の診断を受けることが、大事を未然に防ぐ最良の方法といえるでしょう。 初診の患者さんに「ドライアイです」と診断すると、たいていの人は「……?」と、目を白黒させます。
それでは、ドライアイとは、いったいどんな病気なのでしょう?簡単にいえば、何らかの原因で、涙の量が減って眼球の表面が乾き、目にさまざまな異常が起こる病気です。 眼科的には、涙液分泌減少症、乾性角膜結膜炎などとして診断されることもあります。
また、全身的な病気としては、目のほかに、口、のど、皮膚などが乾きやすくなる「シェーグレン症候群」がよく知られています。 ドライアイは、パソコンやOA機器などコンピュータ情報機器が普及する、高度情報化社会の申し子として、現代のだれもがかかりやすい目の文明病といえるのです。

日本でドライアイが問題になりはじめたのは1980年代で、そういう意味では決して目新しいものではありません。 当時、OA機器が企業を中心に急速に広まる中で、ドライアイはすでに眼の病として知られていました。
「テレホンアポインター」とは、おもに電話を使ってのセールスや、通信販売などでユーザーの注文を受ける仕事です。 新しい職種として女性に人気があり、多くの主婦がパートとして働いています。
たいていの場合、コンピュータの端末器を見ながら消費者と会話したり、必要事項をキーボードで入力します。 一見簡単そうに見えますが、かなり神経を使う仕事で、忙しいと目を酷使することになります。
また、パートとしてレジのキーをたたいたり、自宅でワープロを打つことも眼精疲労の原因として、注目されていました。 そして、90年の初頭、多くの眼科医は、全国に相当数の患者がいるとして、各方面に注意するよう警鐘を鳴らしています。
その後、コンピュータ機器は個人にも普及し、ドライアイ患者もそれに合わせて急増しているのです。 現在、医療関係者は、潜在患者を含めると、ドライアイの人は1000万人ぐらいいるのではないかと推測しています。
それが事実なら、国民の10人に1人がドライアイに悩まされていることになります。 ドライアイは、年齢や性別に関係なく多発していますが、原因を詳しく調べると、傾向に一定のパターンがあることがわかります。
たとえば、低年齢層では、アレルギーやアトピーがドライアイの要因になることが指摘され、また、テレビゲームなどに熱中する子どもたちにも多発しています。 若年層と中年層では、コンピュータ機器を扱う人、長時間細かい作業に従事する人、心身に負担がかかりやすい中間管理職者などに症状が多くみられます。
一方、レジやテレホンアポインターとして働くパート勤めの主婦や、更年期の女性に多発する傾向がみられるのも最近の特徴です。 それに高齢者では、老化や病気などがドライアイの大きな要因としてあげられます。

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